RtR Draft season.2
2012年10月8日 リミテッド
一週間で休日出勤11時間×2(月曜は創立記念日だった)+残業5時間×4という地獄のデスマーチを越えた先にあったものは、無秩序に破壊され尽くしたラヴニカの廃墟だった――
何故あの美しき都市は滅んでしまったのか。
それは環境に隠されたエラーでありバグ、端的に言えばチートコードの存在が発見されたことに起因する。
幸か不幸か、未だRtRが発売されていない先週の時点でこの暗号を偶然にも発見してしまった人物がいたのだ。
その人物―エメ天―はその存在のことを深く受け止めてはいなかったが、dds研究所のマッドサイエンティスト達は密かにそのデータを持ち去り、一週間という時間を用いて秘密裏に研究を進めていた。
そんな折に、世界的権威を持つ男―豪腕のくけ―からある情報がもたらされた。
「美嶋屋RTR発売記念ドラフト」と題された大規模な発表会の開催。
それは薄暗い地下室で研鑽を積む者たちに与えられた光明であった。
その眩しい輝きは善良なる求道者たちだけでなく、誘蛾灯に群がる害虫の群れをも誘き出してしまったのである。
そして開かれた殺戮遊戯。
被検体の手足の如く4つに分断されたテーブルにおいて、害虫たちは蝶を喰い花を枯らせた。
当方も”歪んだ正義の権化”たるアゾウリスを操り、3-0という成果を収めた。
これは全ギルドが同程度のデッキを組んだ際には、アゾウリスが最も強力となるという実験結果に基づいたものであり、単なる証明であった。
選別の後に訪れたのは最後の晩餐―決勝卓―。
4つの卓から3人のマッドサイエンティスト達が3-0という戦果を以って主賓として招待されていた。
1番席に座するは団長。
2番席に座するはKP。
3番席に座するは当方。
そして饗応役としての腕を買われたyasu氏が席に加わることで、狂乱のフルコースが始まった。
その瞬間、信じがたいほど同じタイミングで我々3人はチートコードに手を伸ばした。
ニトログリセリンがある日突然固まるようになったというエピソード。
それを疑いなく信じられる程のシンクロニシティ。
そして眼前の全てが色を変えるほどのトリップ。
かくして8人で行われていたはずのドラフトは人知れずの内に3人と5人に隔絶され、超次元ドラフトが幕を開けた。
団長が完成させたのは「覚醒イゼット」
KPが完成させたのは「覚醒ラクドス」
当方が完成させたのは「覚醒アゾウリス」
そのどれもが従来のアーキタイプとは比較にならないポテンシャルを持ったデッキであり、一束の麻薬であった。
この「覚醒アゾウリス」は前日にdds邸で実践したところ上家のdds先生も全く同じアーキタイプを組んでしまい、最大最悪の災害「上下完全被り」を引き起こすことになった。
しかしそのドラフトの1位2位は当方とdds先生である。
失敗作ですらそれ程のポテンシャルを秘めていたのだから、完成形がそれに劣ることはありえない。
ちょっと残念な引きで危ない場面を迎えながらも4-0へと駒を進めた当方の前には、当然ながら団長とKPだけが立っていた。
この覚醒デッキ同士の対決、最も大事なことは「先手を取る」ということである。
更に言えば、「後手を取ったら負ける」
それ程までに大事なダイスロールを2戦とも失敗し、当方は4-2となってしまった。
とはいえ、デッキの完成度を鑑みれば納得の結果である。
そこに敗北の悲しみは一切無く、ただただメンバー全員の研究の正しさを誇りに思うことが出来た。
そして多くの課題も生まれた。
「環境のチートコードに対するワクチン」
dds研究所は自らの生み出した病毒に対して責任を持たなくてはならない。
この疫病が世界を汚染してしまう前に――早急な対応が求められているのだから
何故あの美しき都市は滅んでしまったのか。
それは環境に隠されたエラーでありバグ、端的に言えばチートコードの存在が発見されたことに起因する。
幸か不幸か、未だRtRが発売されていない先週の時点でこの暗号を偶然にも発見してしまった人物がいたのだ。
その人物―エメ天―はその存在のことを深く受け止めてはいなかったが、dds研究所のマッドサイエンティスト達は密かにそのデータを持ち去り、一週間という時間を用いて秘密裏に研究を進めていた。
そんな折に、世界的権威を持つ男―豪腕のくけ―からある情報がもたらされた。
「美嶋屋RTR発売記念ドラフト」と題された大規模な発表会の開催。
それは薄暗い地下室で研鑽を積む者たちに与えられた光明であった。
その眩しい輝きは善良なる求道者たちだけでなく、誘蛾灯に群がる害虫の群れをも誘き出してしまったのである。
そして開かれた殺戮遊戯。
被検体の手足の如く4つに分断されたテーブルにおいて、害虫たちは蝶を喰い花を枯らせた。
当方も”歪んだ正義の権化”たるアゾウリスを操り、3-0という成果を収めた。
これは全ギルドが同程度のデッキを組んだ際には、アゾウリスが最も強力となるという実験結果に基づいたものであり、単なる証明であった。
選別の後に訪れたのは最後の晩餐―決勝卓―。
4つの卓から3人のマッドサイエンティスト達が3-0という戦果を以って主賓として招待されていた。
1番席に座するは団長。
2番席に座するはKP。
3番席に座するは当方。
そして饗応役としての腕を買われたyasu氏が席に加わることで、狂乱のフルコースが始まった。
その瞬間、信じがたいほど同じタイミングで我々3人はチートコードに手を伸ばした。
ニトログリセリンがある日突然固まるようになったというエピソード。
それを疑いなく信じられる程のシンクロニシティ。
そして眼前の全てが色を変えるほどのトリップ。
かくして8人で行われていたはずのドラフトは人知れずの内に3人と5人に隔絶され、超次元ドラフトが幕を開けた。
団長が完成させたのは「覚醒イゼット」
KPが完成させたのは「覚醒ラクドス」
当方が完成させたのは「覚醒アゾウリス」
そのどれもが従来のアーキタイプとは比較にならないポテンシャルを持ったデッキであり、一束の麻薬であった。
この「覚醒アゾウリス」は前日にdds邸で実践したところ上家のdds先生も全く同じアーキタイプを組んでしまい、最大最悪の災害「上下完全被り」を引き起こすことになった。
しかしそのドラフトの1位2位は当方とdds先生である。
失敗作ですらそれ程のポテンシャルを秘めていたのだから、完成形がそれに劣ることはありえない。
ちょっと残念な引きで危ない場面を迎えながらも4-0へと駒を進めた当方の前には、当然ながら団長とKPだけが立っていた。
この覚醒デッキ同士の対決、最も大事なことは「先手を取る」ということである。
更に言えば、「後手を取ったら負ける」
それ程までに大事なダイスロールを2戦とも失敗し、当方は4-2となってしまった。
とはいえ、デッキの完成度を鑑みれば納得の結果である。
そこに敗北の悲しみは一切無く、ただただメンバー全員の研究の正しさを誇りに思うことが出来た。
そして多くの課題も生まれた。
「環境のチートコードに対するワクチン」
dds研究所は自らの生み出した病毒に対して責任を持たなくてはならない。
この疫病が世界を汚染してしまう前に――早急な対応が求められているのだから
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